この講義は、各キャンパスにおける専門分野を学習する前の段階において、島根県が数十年来直面している人口減少・少子高齢化・過疎化という地域の諸課題を様々な角度から講義する。そうした課題は、今後のわが国における多くの地域において予期されるが、それぞれの主体の強みを生かした連携と協力を継続させるという、「共生」により解決しなければならない。本講義を通じて、地域課題への対応がいかに困難で複雑なものであるかの再認識を促し、複合的対応の重要性についての理解を深める。

また、学問的見地においてもひとつの学問領域から得られる知見のみで解決できるものではない。本講義では、特定の学問領域にとどまらず、複眼的に物事をとらえ分析することの重要性も学ぶ。

これらの目的に照らし、さしあたり本講義では3キャンパスの教員がそれぞれの専門分野から島根地域にかかわる諸課題についての解説を平易に行う。また、オムニバス講義ゆえに全体としての体系性が失われないよう、本講義では人々の人生における代表的なライフステージ(3段階)を共通で用いる。このことを通して、学生は島根県内の地域課題に関する基礎知識・周辺知識を習得する。

本講義の目的は、島根県が抱える課題について、総合政策学部総合政策学科と看護学部看護学科の学生が一堂に会し演習方式で議論し、報告することを通じ、ひとつの地域課題に対して学際的に考えることの必要性を理解するとともに、その考え方を学習することである。